元々、ホローマイクロニードルは、毎日のように自分でインスリン注射を打たなければいけない糖尿病患者の方々のご負担を軽減するために開発した「痛くない、怖くない」医療用の注射針です。糖尿病を患う当社在籍の社員が毎日インスリン注射を打ちながら今も働いています。この様子を見た周囲から「痛くない針を作ろう」と声が上がったことが開発のきっかけです。

刺しても痛みを感じないようにするためには、針の太さを極限まで細くすることが有効です。当社のレーザ技術を活用し、3年の歳月をかけ目に見えない程の極細針に直径0.03mmの見えない穴をあけ、針を空洞化する事に成功しました。これから臨床試験や薬事申請等、時間はかかりますが、近い将来、全ての患者様に医療用ホローマイクロニードルを提供していきたいと考えております。

そして、医療の開発で培ったノウハウを活用すればお肌にお悩みをお持ちの方にもお使いいただけるホローマイクロニードルをご提供できるのではないかという思いから、セレイア製品の開発をスタートしました。医療用ホローマイクロニードルでは、薬液をしっかり届けるために角層を貫通して真皮にしっかり刺す事が求められます。一方でセレイア製品は、肌を健康にする事を目的とし角層の途中まで穿孔する事を目指しました。大学と共同研究を実施し、肌にダメージを与えず安全に使っていただけるホローマイクロニードルが完成しました。

マイクロニードルの進化が、医療現場のみならず美容の未来を変える事を願っています。